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パシフィック・リム

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男兄弟のいない家で育ったので、怪獣ごっこには触れずに育ちました。
右手にヒーロー、左手に怪獣を持って戦わせる…人形ごっこの男子版、
未だに仮面ライダーだ、ガンダムだと言っている大人は意味わからん!
(自分はいつまで乙女チックな妄想が好きなのは棚に上げて)と思ってるし
怪獣と恐竜を言い間違えても、そんなんどっちがどっちでもいいわ!と思ってる。
甥っ子が正月に嬉々として仮面ライダーのおもちゃで遊んでいるのを見ても
あー男子はそんな事が楽しいのかい、ふーーんと多分冷ややかな目をしていると思う。

そんな私が「パシフィック・リム」は予告を見ていて驚くほど胸が熱くなったのでした。
どうなん?ロボットとか興味ないのに…胸が熱くなる感じ、手に汗握る感じ!マジか?

マジでした。いや〜間違いなく胸熱な映画でした。それがわかってホッとしています。
まずイェーガー(ロボット)とパイロットが心を通わすんじゃなく、
パイロット2人がペアとなって脳と脳をシンクロさせて戦うというのが胸熱。
右脳左脳の役割をし、一体となって脳味噌丸見え(お互いの記憶、という意味)にして、
どんどん進化していくKAIJU(怪獣)と、もがき苦しみながら戦う。
音楽も良い。最初のもビルスーツ装着を見せていくシーン、
戦いに挑む姿が映し出される度に流れる主題曲はロッキーのテーマ級にアガります。

そしてイェーガーがバッチリ金属であるというのもまた良い。
ガキーン、ジャキーンとぶつかり軋みながら動く姿にただただ魅せられる。
KAIJUは正直どれもあまりわからなかった、色が同じだったし。
先日から見ていたNHKの深海のサメとかダイオウイカとか思い出すような
リアルな雰囲気が不気味さをたたえていた。だけど動きが速すぎる!暗すぎる!
なのでよくわからん分、イェーガーがカッコイイ!となる、それで良い。それが良い。
イェーガーは街や人を守ると言いつつ、ガンガン破壊しながらやっつける、
自分もボロボロになりながらやっつける。胸激熱。
イェーガー、街どうすんの?っていう、ウルトラマン、街壊してるやん?
っていう謎は相変わらずではあるが、その辺は「街は復興するのである」という感じで
とりあえず修めておいて、アメリカ・ロシア・中国・オーストラリアのイェーガーの
お国柄の出た造形、ロシアのパイロットのジョジョ?みたいな風貌なども楽しい。
引退後も語り継がれる英雄イェーガーが日本のものっていうのが格好良くも悲しくもあり。

オープニングからエンディングロールに至るまで胸熱なこの映画はオススメ。
小中学校の男の子は学校から連れてって見せるべき、
そして女の子は馬鹿な男の子を理解するためにも見るべきです。
私も次の正月は甥っ子を温かい目で見られるかもしれない。

あー誰か早く観て!ここで泣いたわ!!っていうシーンを語り合いたーい。
by tatsukobb | 2013-08-21 20:54 | 映画