クリムゾン・ピーク

しれっと更新。

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さて、1月半ばにしてやっと2016年1本目の映画鑑賞に行ってまいりました、ギレルモ・デル・トロ監督の最新作「クリムゾン・ピーク」。年始一発目、朝9時にオカルト!素晴らしい幕開き!!
ギレルモ・デル・トロ監督の映画は隅々まで行き届き、貫かれている独自の美意識が魅力的です。それはロボットや怪獣、戦時下の少女の心の不思議な世界、幽霊屋敷とカタチは違えど画面のどこをとっても美しくて、そして同時に物悲しい雰囲気をたたえているのが好きなところです。
そして今回は意匠だけでなくキャストがとても美しいのも魅力的!!見逃せないのです。
ゴシック界の貴公子(って映画秘宝に書いてあった)トム・ヒドルストン、いつも血色が悪いが芯の強さで乗り切るミア・ワシコウスカ、どう考えてもおっかないジェシカ・チャスティン!みんな名前がややこしくって、お美しい!

自立心溢れる小説家志望のイーデスは、10歳の時に亡くなった母親の幽霊を見て以来、目には見えない不思議なものに心を寄せるようになる。父親の謎の死をきっかけにイギリスの準貴族トーマスと結婚することになった彼女は、トーマスと彼の姉ルシールと一緒に、冬になると雪の地表に赤粘土が赤く染み出す「クリムゾン・ピーク」と呼ばれる山頂の邸宅で暮らしはじめます。
ある日、イーディスの前に深紅の亡霊が現われ「クリムゾン・ピークに気をつけろ」と警告します。それはかつて亡霊になった母が言ったのと同じ言葉だった。

今回一番の主役は屋根が抜け落ち枯れ葉も雪も舞い込む邸宅、クリムゾン・ピーク。蛇口を捻れば赤土の混じったお湯が出て、朽ちた壁には赤土が染み蛾が蝶を餌にしている。夜になると呻き声がして、床の軋む音や吹き込む風の音と混ざり合う。地位や名誉が渋とく根付いて住む人を押しつぶすような邸宅が人を狂わせる。この物悲しさがたまらなく美しい。

何度か「うは!」とか「ひは!」とか声を出してしまったものの、外国映画の「来るぞ来るぞ来るぞ…!」っていう間は日本人が思っているよりも短いので(前に何かの映画でも思った、なんだったかしら?)ちょっと表紙が外れてるというか…だから想像してたよりは怖くなく、臨月で観て後悔した「パンズ・ラビリンス」みたいな暫く夢に出てきそうな「人のような生きもの」も控えめでした。
今回はそれより何より、結局人間が一番強欲でおぞましく恐ろしいものよのぉ、ということでしょうか。満足満足。
映画を観終わって表に出ると小雨が降っていて深々と寒く、なんだか映画のエンディングと繋がるようでした。これもまた満足満足。

2016年は真面目に映画日記、更新します!
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by tatsukobb | 2016-01-13 18:12 | 映画 | Comments(0)